2026/08/27 12:15

いつもありがとうございます。
三味線結(ゆい)です。

三味線の音色の半分以上を占めると思われる皮。
日本の楽器にとって皮が重要なのは理解できますが、外に出る情報が少ないのでいまいちわかりませんよね。

そんな皮のことを業者目線で書いていきたいと思います。

●三味線の皮について知りたい
●お弟子さんや生徒さんに皮の説明をしたい

そんな方に向けて書きますので、ご興味がある方はぜひ最後までご覧くださいね。

三味線の皮にはどんな種類がある?

三味線の皮といっても種類があります。

まず何といっても四つ皮。四つ皮とは猫の皮のことです。
三味線を弾いている方でなくても、三味線の皮といえば猫の皮とイメージされる方は少なくありません。
艶っぽくやわらかい音色が特徴で、歌舞伎音楽に使われる長唄三味線、お箏と一緒に演奏される地唄三味線、お座敷唄の小唄・端唄三味線などに用いられ、日本の古典芸能の音色に深く関わっています。

ちなみに↑の画像は、四つ皮です。
諸説ありますが、皮を張ったときに乳あとが4つ見えることから四つ皮という通称になったとか。


次に犬皮
意外に思う方もいらっしゃると思いますが、現在国内で最も流通しているのは犬皮です。
音色については四つ皮よりはかたいですが、四つ皮よりも価格が安いので中級品やお稽古用の三味線に広く用いられます。

ちなみに津軽三味線には普通四つ皮は張りません。
求められる音色が四つ皮よりも犬皮の硬い音ということもありますし、津軽三味線は皮を叩く奏法ということもあり耐久性の面でも犬皮が向いています。
あと、四つ皮は犬皮に比べて小さいので津軽三味線の大きい胴には張れません。
張れる皮もあるにはありますが、要は津軽三味線に四つ皮を張るのは一般的ではないんです。

他にはカンガルーの皮などもあるようですが、詳しくないので割愛させていただきます。

三味線の皮は輸入?国内生産?

現在、国内で流通している皮の9割以上が輸入したものです。
(正確な数字は計ることはできませんが、ほぼ100%に近い割合と思われます)

日本の楽器に使う皮なのに輸入?と意外に思われるかも知れませんね。

皮は、食文化と切り離すことはできません。
我々が普段いただくお肉の副産物として皮があり、その皮が革製品となり、鞄や靴など、そして楽器に用いられます。
和太鼓は牛革が張られていますが、それは我々が焼肉などで食べる牛肉の副産物と考えるとイメージしやすいですね。

話を戻しますが、現代の日本では犬や猫の肉を食べるのは一般的ではありません。
そういった理由から、国内で流通している皮の9割以上が輸入したものになります。

いかがだったでしょうか。

動物の皮はセンシティブな内容と受け取る方もおられますが、我々の食と密接につながっていて、遠い国の食文化と日本の三味線がつながっているなんて考えたことがなかった~!という方もいらっしゃったのではないでしょうか。

三味線に関わる方々のご参考になれば幸いです。